国内

都政か、国政か? 小池都知事の心理をスカーフで読む

「小池の乱」に永田町は激震

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、「小池の乱」に誰もが驚かされた小池都知事の思惑を読む。

 * * *
 安倍首相の「国難突破解散」を改革のチャンスと捉えた小池百合子東京都知事。結党した「希望の党」は、民進党を飲み込みその勢いを拡大させ続けている。衆議院が解散し選挙モードに突入した永田町で台風の目となった小池都知事の思惑とは?

 シンボルカラーである緑のパネルを前に14名の国会議員が並ぶ中、最後に登壇した小池都知事。最初に目を引いたのは、首に巻かれた鮮やかな緑と黄緑のスカーフだ。柔らかなベージュのスーツに合わせたインナーも黄緑。客観性や落ち着き、癒しや安心、平和といったイメージを持つ緑。鮮やかな黄緑は新しさや革新、挑戦をイメージさせ、人に期待を抱かせる色である。新党の結党に用いるにはふさわしい色だ。

 都知事はその黄緑色のスカーフを首元に巻いてリボン結びにし、そのリボンを左前に向けていた。スーツ右前には、東京五輪のエンブレムバッジが留められている。五輪バッジもよく見えるようにという都知事としての配慮だろう。

 だがその後、出席した都議会ではリボンは前に向いていた。夜になって待ち構えた報道陣にマイクを向けられた時は、リボンはほどかれ、首元にさらりと巻かれたスカーフがスーツの前にたらされていた。夜遅く某報道番組に出演した時もリボンはなく、襟もとにシンプルに巻かれていただけだ。場所によって結び方を変えるとは…。これにどんな意味が込められているのか、つい深読みしたくなる。

「希望の党」の結党会見には、党を結ぶという意味でリボン結びにしたのだろう。だが自分は党の代表であっても、今は東京都知事。旗振りして候補者を応援する立場であって、衆院選に出馬を表明したわけではない。そう考えると、リボンが正面ではなく左向きなのもわかる気がする。しかし都議会において彼女はトップ。支援する側ではなく、都民ファーストの会の都議たちを率いて自分が都政を進めていく立場。自然とリボンは前に向けられる。

あわせて読みたい

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン