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2017.10.22 07:00  週刊ポスト

建築家・安藤忠雄氏 がんから生還し「何があっても凹まない」

「当時、教会から『ガラスがないと寒い』と言われて入れたけれど、元々私は入れたくなかった。だから今も教会に行く度に『取りませんか?』と持ちかけているくらいです(笑い)。でも、私の物じゃないからね。それで今回は、光だけでなく風も感じることのできる〈光の教会〉にチャレンジしました」

 聖堂内は静かに風が流れ、安藤作品に共通するテーマ“自然との共生”を体験できる空間が出来上がった。もはや展示物の範疇を超えた建築を前に、安藤は少年のように目を輝かせる。

「やっぱり挑戦せなあかん。人がやらなかったこと、自分がやりたくてやれなかったことを全部やりたいんです」

 たゆまぬ挑戦こそが安藤の矜持。今日も次なる目標に挑戦し続けている。

●あんどう・ただお/1941年、大阪生まれ。建築家。東京大学特別栄誉教授。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。1979年、「住吉の長屋」で日本建築学会賞を受賞。1993年、パリ・ポンピドゥセンターにて個展開催。1995年には建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞。代表作に「直島 ベネッセハウス」(1992年)、「フォートワース現代美術館」(2002年)、「表参道ヒルズ」(2006年)、「プンタ・デラ・ドガーナ」(2009年)、「上海保利大劇場」(2013年)など。12月18日まで国立新美術館(東京・六本木)にて「安藤忠雄展─挑戦─」が開催中。

■撮影/佐藤敏和、取材・文/戸田梨恵

※週刊ポスト2017年10月27日号

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