国内

ぺこりゅう “つきあい”を結婚式に持ち込まなかった理由

“つきあい”で呼んだ参列者はひとりもいないと語ったりゅうちぇる

 参列した友人や同僚の結婚式を体験して、「結婚式を挙げたくない」と感じる人が増えている。ウエディングプランナー・大和田浩子さんはこう語る。

「式に呼ばれて感動したとか、楽しかったとか、いい経験をした人は結婚式を挙げることにも積極的ですが、楽しい経験にならなかった人の中には『呼んだ人に申し訳ないから』と挙式をためらうかたもいらっしゃいます」

 経産省の特定サービス産業動態統計調査によると、2000年に約9万件だった全国の主要8都市での結婚式の件数は、2011年には約5万件と半数近くに激減。しかし、結婚したカップルは80万組から67万組と2割弱のみの減少であるため、結婚しても式を挙げないカップルが増えていることを物語っている。

 ブロガーで作家のはあちゅうさん(31才)も、結婚式を「挙げたくない」「行きたくない」と考える1人だ。

「もともと大勢集まるパーティーや格式張った場が苦手だから、自分自身も結婚式を挙げるつもりがない。だからきっとご祝儀は回収できないでしょうし(苦笑)、時間を取られて気疲れしに行っている気がしてならない。

 だけどおめでたいことだから断るのがなかなか難しい。もっとカジュアルに、飲み会を断るように欠席を知らせることができたらいいのになぁって。『結婚式の参加は人生に10回まで』と決まっていたらいいのにとすら思います」

 一方、盛大に結婚式を挙げたカップルにも、「行きたくない」という声は届いている。女子高生たちの憧れのカップルとして人気のりゅうちぇる(22才)とぺこ(22才)は、9月10日に『ヒルサイドクラブ迎賓館 八王子』で結婚式を挙げた。参列したのは、親族と仲のいい友達90人。

 新郎新婦も参列者も「アメリカンレトロ」をテーマにしたドレスコードに合わせ、映画のワンシーンのように華やかでおしゃれな結婚式の様子をSNSに投稿。参列者が「結婚式ロスになった…」とこぼすほど、大好評を博した。余韻にひたる幸せいっぱいのふたりだが、言葉を選びながらこう話す。

「私が結婚式に呼ばれたら、もちろん嬉しいし心からお祝いしたい気持ちはあるんですけど、もしそこまでつきあいの深くない人だったら『なんで呼んでくれたんだろう?』と考えてしまうと思うんです。

 なぜ自分はここにいるんだという“?”マークが頭につきながらも、お祝いに行くような関係性が世の中にあることは理解しています。だけど、結婚式を『する側』に立ってみると、自分たちの式には持ち込みたくなかったんです。だから誰を呼ぶかに関しては、すごく悩み、考えた部分でした」(ぺこ)

「言いかたは悪いのですが、“つきあい”で呼んだかたは1人もいなくて。やっぱり心から祝ってくれる人に出席してほしいなと思いました。やっぱり本当に喜んでくれている人とそうじゃない人って『おめでとう』の顔、目の奥が違うんですよ(笑い)」(りゅうちぇる)

※女性セブン2017年11月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
19歳の時に性別適合手術を受けたタレント・はるな愛(時事通信フォト)
《私たちは女じゃない》性別適合手術から35年のタレント・はるな愛、親には“相談しない”⋯初めての術例に挑む執刀医に体を託して切り拓いた人生
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左・共同通信)
《熊による本格的な人間領域への侵攻》「人間をナメ切っている」“アーバン熊2.0”が「住宅街は安全でエサ(人間)がいっぱい」と知ってしまったワケ 
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン