そういう“絵”が描けるかどうか、すなわち頭の中の考えを「見える化」できるかどうかで企業の将来は決まるのだ。「見える化」できさえすれば、今はICTによって、ほとんどの発想が実現可能だからである。チェンバース氏も、退任を前にした最後の基調講演で「インターネット・オブ・エブリシング(IoE/*注)だ」と強調している。
【*注:IoE(Internet of Everything)/「すべてのインターネット」と訳される。パソコンやスマホなどのIT機器にとどまらず、日用品など様々なモノがインターネットにつながり情報を送受信する仕組みをIoT(Internet of Things=モノのインターネット)と呼ぶが、IoEは、モノだけでなく施設やサービスなども含めた概念とされる】
※週刊ポスト2017年11月17日号