◆平昌後のルール改正で、ジャンプに傾きすぎた現状を是正する

 では、ジャンプ偏重を見直すべきなのか。最終的には選手それぞれが自らの進むべき道を選ぶだろうし、ファンとしては、それを応援したい。ただし、ルールとしては、一つの方向性が示されつつある。

「平昌五輪後に、ルール改正が検討されています。改正案の中には、4回転ジャンプの基礎点を下げる、というものがあります。国際スケート連盟は、技術面と表現面のバランスを取りたいようで、端的に言えば、ジャンプに傾きすぎた現状を是正するためのルール改正となるのではないかと見られています」

 羽生選手らの挑戦によって、フィギュアスケートは技術的に、大いなる進化を遂げた。しかし、挑戦がケガを増やし、選手生命を短く、あるいは危うくするものであれば、何か歯止めは必要なのかもしれない。接触障害に苦しむ女子選手の報道も記憶に新しい。ルールは時代によって変化し、見直され、時に寄り戻しがあるものだ。フィギュアスケートブームが続く日本でも、選手個人の挑戦に対して称賛・批判をするだけではなく、ルールについての議論が起こってもよいのではないか。

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