◆「故人のご趣味は?」で疑われること
調査官「会社勤めの時は転勤もあったでしょうね?」
遺族「転勤族で大阪と名古屋、東京を行ったり来たり。ほんとに引っ越しがたいへんでした」
調査官「転勤で一番長かったのはどちらに?」
遺族「名古屋に2回転勤して、のべ10年以上いましたね」
そんなやりとりから、自宅は東京にあっても、調査官は名古屋の金融機関に申告していない口座があるのではないかと推測する。海外勤務の経験があれば、海外口座の存在も疑われる。
調査官「どんなご趣味をお持ちでしたか?」
この質問は、故人が預金以外に遺産を残していないかのヒントをつかむためのものだ。
遺族「絵画を見るのが好きで、よく美術館めぐりをしてました」
調査官「それなら骨董なんかも目利きだったんでしょうね」
遺族「骨董はあんまり。ただ、九谷焼は好きでしたね」