「それを〈ストレッチ〉と言い替えるのがまたお寒くてね。社内の英語公用化も検討されたわりに文化自体貧しく、そんな職場で何も考えずに働かされる人間が大勢いるのは、誰にとってもいいはずありません」
働き方改革なるコピーが独り歩きする今、横田氏の意図は、日本人の衣食住や、それを支える世界中の人々の存在を可視化することにこそある。それが1冊の本にできる唯一の可能性だと信じて。
【プロフィール】よこた・ますお:1965年福岡生まれ。関西学院大学卒。アイオワ大学大学院でジャーナリズムを学び、修士号取得。帰国後は『輸送経済』編集長等を経て、1999年に独立。著書に『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』『評伝ナンシー関「心に一人のナンシーを」』『仁義なき宅配 ヤマト VS 佐川 VS 日本郵便 VS アマゾン』等。168cm、体重は「ユニクロ潜入中に10kg落ち、今はリバウンドして73kg」。O型。
■構成/橋本紀子 ■撮影/田中麻以
※週刊ポスト2017年12月8日号