◆脂肪を“掃除”する食べ物がある
「何を食べないか」とともに、「何を食べるか」もカギとなる。真島医師が勧めるのは「RAP食」だ。
「RAP食とは、もともと動脈硬化対策として考案されたメニューで、『煮る』、『蒸す』を中心とした油を使わない料理です。魚介類なら脂質が少ないイカ、タコ、タラなどで、ところてんなど海藻類もいい。納豆や豆乳ヨーグルトなどの発酵食品も推奨されています」(同前)
もちろん、減量も効果のある手段となる。
「食生活に気をつけるとともに毎日欠かさず運動をして休息を取ることを心がけたら体重が5㎏減り、160mmHgだった血圧が145mmHgまで下がりました。医師からは、『一度、降圧剤の服用を止めて様子を見ましょう』と言われました。服用中止から半年経ちますが、体調は良好です」(70代、男性)
「塩分犯人説」が“冤罪”となりつつあることは同時に、日常生活習慣の見直しこそ高血圧の最善の“治療法”であることを教えている。
※週刊ポスト2017年12月22日号