スポーツ

巨人、他球団から“外国人強奪”時の優勝確率は1割台

中日からゲレーロ獲得にファンからは不満も(撮影:山崎力夫)

 今年、中日で本塁打王に輝いたゲレーロの巨人移籍が決まった。前年、日本の他球団にいた外国人選手の巨人入団は15人目。2015年にソフトバンクからホールトン、2016年にロッテからクルーズを獲得しており、最近4年で3人目となる。

 4番の阿部慎之助と同程度の成績を残した村田修一を解雇して、若返りを図ると宣言しておきながらの“強奪”に野球ファンからは批判の声も上がっている。野球担当記者が話す。

「若返りといっても競争あってこその底上げですから、ゲレーロ獲得自体は戦略の1つとして当然とは言える。生え抜きを望むファンからすれば、二塁・吉川尚輝、三塁・岡本和真が理想型なのはわかります。しかし、3年連続V逸の現実を考えれば、いきなり実績のない若手を2人もレギュラーに抜擢するとは思えない。優良外国人のマギーを二塁と三塁で併用しながら、1つのポジションを若手が競って獲得できるかどうかと言ったところでしょう」

 1978年に大洋からシピンが金銭トレードで移籍して以降、1995年にヤクルトを解雇されたハウエルが入団するまで17年間は前年他球団に在籍した外国人を獲ることはなかった。しかし、ハウエル以降の23年間で14人目となる。

「たしかに、生え抜きがレギュラーを固める打線を見たいファンからすれば不満が残ると思います。実際、2000年からテレビのナイター中継の視聴率は下がりましたが、原辰徳監督が生え抜きの若手を登用して日本一に輝いた2002年は数字が上向いてますからね。

 そのオフ、ヤンキースに移籍する松井秀喜の後釜としてヤクルトの主砲であるペタジーニを“強奪”した。この出来事は多くのファンの心理を逆撫でするものだったと思います。結局、2003年は優勝も出来ず、視聴率も下がった。それでも、2004年には近鉄からローズを獲っている。ローズは本塁打王になりましたが、チームは3位に終わり、視聴率も低迷しました」(同前)

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン