国際情報

中国レストラン モップの汚水を食器洗い容器に入れ営業停止

いかにも“らしい”事件が起きた

「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり」とまで称賛された中国浙江省の名勝地、杭州市の四川火鍋レストランで、床を掃除中の女性従業員がモップを洗いかけの食器が入ったボウルの中で絞っている映像がテレビ局に流出。これが放送されたことで、杭州市政府当局がレストランを営業停止処分にしていたことが明らかになった。

 レストラン側は「彼女は忙しくて、食器洗い用ボウルとは思わずに、とっさにモップを絞っていた」などと釈明したが、ネット上では「いつもやっているに違いない」「杭州の名前が泣く。観光客も来なくなってしまう」などとの批判的意見が大半だ。

 これはレストランの女性客がたまたま、目撃したもので、従業員に分からないように、すかさず携帯電話の動画で撮影。それを、地元の浙江テレビ局に持ち込んだ。

 テレビ局がその日の夜のニュース番組で放送したところ、電話やネット上で、視聴者から多数の批判の声が寄せられるなど、大きな反響を呼んだ。

 放送されたことで慌てたのは、レストランの店主だ。テレビ局の取材に対して、当の女性従業員について「彼女は働き始めて、まだ数日しか経っておらず、慣れていなかった」とか「たまたま、その日だけ、食器洗いボウルが床に置かれていて、気づかなかったのだろう」、「ボウルに入っていた食器は、そのあと、しっかりときれいに洗っており、問題はない」などと弁明した。

 だが、それを見た視聴者から「素直に謝らないで、しらを切り通すなんて、レストラン経営者として不適格」「しっかり洗ったと言っているが、まだ有害な雑菌が残っていたかもしれない。その食器を使って、料理を食べて、病気になった客もいるかもしれない」「非常識すぎる」などと反発の声が多数寄せられた。テレビ局側は、それらの批判的な意見も後日、番組のなかで伝えた。

 これを見た市政府の担当部門である食品安全委員会はレストランを営業停止処分にしたほか、店長が従業員に職務上の適切な教育をしていなかったなどとして、何らかの処罰も考えているという。

 ちなみに、店長がかばっていた女性従業員は、テレビで放送された日に解雇されていたことが分かっている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン