国際情報

S・バノン氏「安倍首相は日本人にプライド抱かせる指導者」

元米大統領主席戦略官のスティーブ・バノン氏 撮影/太田真三

 米大統領選でトランプ氏を勝利に導いた男として一躍名をはせた。スティーブン・バノン氏、64歳。首席戦略官兼大統領上級顧問として政権入りをするも、政府内の確執から昨年8月に辞任。しかし、現在もトランプ大統領とは親密な関係にあるとされる。

 トランプ大統領の登場以降、北朝鮮はミサイル実験を繰り返し、米国との間でチキンレースを展開する。東アジアの緊張が高まるなか、日本はどう生き残ればいいのか。昨年12月中旬、来日中だったバノン氏に訊ねた。

 * * *
 日本では近年、北朝鮮問題への危機感が高まっている。近隣に核兵器と弾道ミサイルを相当数保有する挑戦的な国家が突然出現し、ミサイルを向けていると。だが、危機の火種はずっと以前から存在した。北朝鮮に核やミサイル開発を許したものは何だったのか? 日本のみなさん自身が理由をよく考えていただきたい。

 今回、日本では安全保障が危機に直面しているという問題について講演を行った。日本は戦後、平和主義国家として専守防衛につとめてきたが、もはや現実を直視しなくてはならない。

 私は40年ほど前、米海軍将校として第7艦隊にいた。日本の海自と様々な共同演習をおこない、何度も横須賀に来ている。

 当時と比べ、日本の安全保障は危機的な状況に落ち込んだ。日本人にとり非常に難しい問題ながら、(日本の一部では核武装論議も提起されつつあるが)何が必要なのかも自身で熟考してほしい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン