芸能

野田義治氏 AKB全盛時代にアイドルプロデュース辞めた理由

瞬く間にトップアイドルに上り詰めた堀江しのぶ

 細川ふみえ、山田まりや、MEGUMIなど、いわゆる“グラドル”を次々と世に送り出し、ビジネスとして育て上げたのが、元イエローキャブ社長で、現・サンズエンタテインメントプロデューサーの野田義治氏だ。自身が手掛けた女性について、野田氏が振り返る。

 * * *
 クラリオンガールの選考会で初めて堀江しのぶの写真を見た時、胸の大きさに驚きはしましたが利用しようという気はまったくありませんでした。当時の風潮として「胸の大きな子は頭が悪い」という偏見が幅を利かせていたし、そんな女の子たちは胸の膨らみを隠したいからどうしても体を丸めて歩いてしまう。姿勢が悪いため、見た目が冴えなかったのです。しかも、誰も水着で撮られたいなどと思っていません。

 それでもしのぶの水着を撮りたいと思ったのは、文字通り「はち切れんばかり」の魅力を直感したからです。で、どうすれば撮影できるか考えました。子供の頃の写真を見せてもらったら当然のことながら海水浴で水着を着ていたので、「浜辺で水着姿を撮っても不自然ではないよね」、と説得しました。最終的にはハワイで撮りましたが、もちろんスタッフ全員、海パンです(笑い)。

 ほどなくして雑誌のグラビアで水着アイドルがたびたび特集されるようになりましたが、しょせんキワモノ扱い。出版社に売り込んでも、「こんなやり方じゃタレントが潰れるぞ」と。実際、名が売れた後の「次の一手」はヌード、というのが既定路線でした。でも、私は脱がすつもりはなかった。そんな思いが通じたのか、しのぶは『ザ・テレビ演芸』(テレビ朝日系)で横山やすしさんのアシスタントに抜擢され、大きく成長しました。

 白夜書房の雑誌『写真時代ジュニア』で知って、「この子はイケる」と直感したかとうれいこも忘れることができません。当時彼女は別の事務所の預かりという形でしたが、ツテを辿って会うことになり、私が引き取ることになった。

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン