「順理」

 中国の古典にある言葉で、宇宙を動かすような「大きな道理に従う」、「もう少し理性的に考えよう」という意味があります。

 もう1つ考えたのは、百花繚乱から取った「花繚」です。繚の文字が難しく、常用漢字にはありませんが、さまざまな人たちが「それぞれの花を咲かせられる」という時代であってほしい、バラバラだけれどもみな美しい、そんな意味です。

 今回の改元は、オープンに議論できる滅多にない機会。若い人たちが、これから活躍できる数十年の名前を考えられるのは素晴らしいことです。年寄りが考えるよりも、「自分たちの時代がどう呼ばれたいか」と、若者が考えた方が絶対にいい。“キラキラ”元号みたいなのができたら面白いですね。『音符』と書いて『ドレミ』とか、『幸福』で『ハッピー』とか。

◆辛酸なめ子さん(コラムニスト)の予想
「老宝」

 どことなくお年寄りを疎ましく思う、昨今の風潮を打破したいということと、自分が今後年老いていくときにもこの元号だったらありがたい、というのが選定理由です。世の中の人に、お年寄りをいたわる気持ちが芽生えてくれたらいいですね。そして、「老人は国の宝だ」なんてなったら素敵じゃないですか。他には、AIが台頭するこの時代に、永遠の愛という意味の「永愛」なんかもいいと思います。これまで気に入っていた元号は、「霊亀」と「万寿」。ともにおめでたい感じがします。

 蛇足ですが、改元され新しい元号が決まると、「Hey! Say! JUMP」のように、新元号を使用したジャニーズの新しいグループができるかもしれませんね。そんな楽しみもあります。

◆伊沢拓司さん(東大王)の予想
「玉晴」

 光格天皇(1771~1840年)が生前退位したとき「文化」から「文政」となり、直前の元号の一文字が残ったことがあります。生前退位にあたっては、前の天皇に敬意を払った元号、あるいは、継続性のある元号が選ばれるのではないでしょうか。その意味で、平成の「せい」の音が残る「玉晴」というのが私の説です。

 もう1つ挙げるとすれば「公晴」です。理由は「玉晴」と同じですが、「せい」を「正」にすると他の読み方も可能になってしまいます。いずれも、頭文字が被らず、画数が少なく、いい意味の漢字です。

 元号が変わると、クイズ番組で「平成最後の○○は?」という問題が乱立するでしょう。また、いろいろな種類の「平成ランキング」を扱う番組や特集が、非常に多く登場すると思います。

※女性セブン2018年2月1日号

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