スポーツ

金田正一氏 合同自主トレは「馴れ合いになる」と嘆く

合同自主トレはブームだが…

 巨人では、かつて巨大な派閥を誇った阿部慎之助や内海哲也とともに自主トレをする選手が激減している。そんな状況から選手たちの自主トレは昨年とはまったく違った様相を呈しているが、自主トレの派閥は単に選手間の個人的な仲の良し悪しを示しているわけではない。

「自主トレは契約期間外に当たりますが、球団や首脳陣に対するアピールの側面が強い。そのため、自らを売り出したい若手選手は、人気の中心選手の自主トレに志願して参加することが多くなる。若手のなかには、ただ一緒に汗を流すだけが目的ではなく、“人脈作り”という計算もある。スター選手と親しくなっておけば、後々役に立つことがあるはず、という打算も垣間見えます」(スポーツ紙デスク)

 逆にいえば、チーム内の若手が去って行った、「阿部慎之助、内海哲也、長野久義」といった面々は、その価値がなくなったと判断されていることになる。

 ただ、この変化が理想的な「世代交代」といえるかはまだわからない。野球評論家の広澤克実氏は懐疑的な見方をする。

「こうした合同自主トレは、むしろ中心選手にとっては足枷になりかねない。自主トレの時期にやらないといけないメニューは、選手によって違います。自分の課題が明確で、かつ一緒にトレーニングするメンバーでそれが共有できているなら問題はないが、単に一緒にいるほうが楽しくて便利という目的のことも多い。坂本勇人や菅野智之がチームリーダーの意識を持つことは決して悪いことではないが、大所帯での練習でこの時期に本人たちが本当にやらなければならないことがこなせるか。

 率直にいって、菅野に昨年以上の勝ち星を求めるのは酷でしょう。だからこそ0勝だったピッチャーを5勝できるように鍛えた方がチーム強化につながると考えて、若手と一緒にやっているはず。ただ、現役の菅野がそこまで背負いこむのは無理がある。逆に本人の成績に悪影響を及ぼす可能性さえある」

関連記事

トピックス

憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を訪問された愛子さま(2025年5月8日、撮影/JMPA)
《初の万博ご視察》愛子さま、親しみやすさとフォーマルをミックスしたホワイトコーデ
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン