国内

インスタグラムの闇 借金や不倫、復讐や更新の義務化現象も

1週間更新をストップし「インスタ離れ」したことで気持ちが楽になったと語るGENKING

 2013年、インスタグラムで「謎の美男子」と話題になったことがきっかけで芸能界デビューしたGENKING。だがインスタで「いいね!」を得ることが快感になるあまり、カードローンでブランド品を購入してはインスタにアップし、すぐ質屋に売ってまたブランド品を購入することを繰り返した。

 当時の月収は20万円ほどだったが複数のカードを駆使して借金を重ねて、ひたすらインスタ映えを追い求めた結果、インスタを始めて1年でローンの合計は1000万円に達した。

 芸能界で必死に働いて何とか全額を返済したGENKINGは、後にテレビ番組で当時を振り返ってこう述べた。

「SNSでつらい思いをするよりも、身の丈にあった写真で楽しむべき。自分をしっかり持ってる人は、必死に自慢をしない」

 夫婦関係が破綻することもある。レイ法律事務所の松下真由美弁護士のもとには、インスタ絡みの法律相談が数多く寄せられる。

「最近はインスタがきっかけで不倫が発覚することが多い。とくに女性は不倫を誰にも言えないから、SNSに写真などを記録して思い出に残す傾向があります。夫や妻が配偶者のスマホを勝手に見たりして不倫が発覚するケースが多い。鍵をかけたアカウントに投稿しても、共通の知人が“子供がかわいそう”と見かねて不倫された夫に情報を伝えたケースもある」(松下弁護士)

 投稿された不倫写真はスクリーンショットで容易に保存でき、離婚調停や裁判で不貞の動かぬ証拠となる。より危惧されるのは、不倫された側による「復讐」だ。前出の松下弁護士が言う。

「妻のインスタに不倫の写真を見つけた夫から、『不倫相手の勤務先に知らせてもいいですか』と相談を受けたことがあります。最近は浮気の事実をSNSで公表して不倫相手の友人や勤務先にばらしたり、浮気した妻の恥ずかしい写真や動画をばらまくケースも実際に起きている。いずれも名誉毀損罪などの犯罪に該当する行為ですが、浮気された側は頭に血が上っているので歯止めがきかないことがある」

 マナーの悪さも社会問題となっている。大阪市港区のベイエリアにある大阪港第三突堤第七岸壁(通称・ナナガン)は、背後に阪神高速湾岸線の真っ赤な橋梁や55階建てビルが見える絶好のスポットだったが、2017年12月8日から一般人は立ち入り禁止となった。

関連記事

トピックス

ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
【長野立てこもり殺人事件判決】「絞首刑になるのは長く辛く苦しいので、そういう死に方は嫌だ」死刑を言い渡された犯人が逮捕前に語っていた極刑への思い
NEWSポストセブン
ラブホテルから出てくる小川晶・市長(左)とX氏
【前橋市・小川晶市長に問われる“市長の資質”】「高級外車のドアを既婚部下に開けさせ、後部座席に乗り込みラブホへ」証拠動画で浮かび上がった“釈明会見の矛盾”
週刊ポスト
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
新聞・テレビにとってなぜ「高市政権ができない」ほうが有り難いのか(時事通信フォト)
《自民党総裁選の予測も大外れ》解散風を煽り「自民苦戦」を書き立てる新聞・テレビから透けて見える“高市政権では政権中枢に食い込めない”メディアの事情
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
NEWSポストセブン