国内

安倍首相外遊で鬼の居ぬ間に岸田、野田、石破に不穏な動き

ポスト安倍に不穏な動きあり(時事通信フォト)

「国会が終わって蝉の声が聞こえてきた後に考えたい」──安倍晋三首相は9月の自民党総裁選への出馬について余裕綽々の言い方をして通常国会前に東欧諸国とバルト3国を歴訪(1月12~17日)した。

 訪問先のブルガリアでも、「閣内にあろうがなかろうが、我こそはという人は手を挙げていただければいい」と、“誰の挑戦でも受ける”と総裁3選に自信を見せた。

 そんな“鬼の居ぬ間”を待っていたかのように自民党内で不穏な動きが相次いだ。政権を支える2人の派閥領袖、岸田文雄・政調会長と麻生太郎・副総理が東京都内の料亭で会談を持ったのは安倍首相が留守中の1月15日夜だった。呼びかけたのは岸田氏で、両派の事務総長クラスの幹部も同席した。麻生派議員が語る。

「岸田さんが麻生さんに頭を下げてポスト安倍に向けた協力を要請したと聞いている。派閥合流の話題も出たようだ」

 会談は党内に波紋を広げた。それというのも、岸田氏は安倍首相からの「3年後の政権禅譲」を狙って今年の総裁選には出馬しないという見方が有力だったからだ。しかし、最近は派閥の会合で「われわれ宏池会(岸田派)は憲法に愛着がある」と憲法改正を進める安倍首相との違いを強調するようになっていた。

「岸田さんはこのまま禅譲を待っているうちに、河野太郎、小泉進次郎らが台頭して出番を失うのではないかと焦っている。しかし、総裁選で総理に挑んで惨敗すればそれこそ“次の次”の芽もなくなる。総裁選で恥ずかしくない票を取るには麻生派の数が必要だから、麻生さんの腹を探った」(岸田派参院議員)

 そんなおっかなびっくりの岸田氏とは対照的に、“出る、出る”と一番派手に飛び跳ねているのが野田聖子・総務相だ。

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン