視聴率15%台をキープし、好調の木村拓哉主演の連続ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。多くの役柄を演じてきた木村だが、21職種目となるボディーガード役は始めて。職業だけではなく、彼が演じる役柄のキャラクターもこれまでのイメージとはちょっと違う。テレ朝は今、なぜ木村を起用してこのドラマを作ったのか? その狙いについてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)は、木村拓哉さんを筆頭に、江口洋介さん、上川隆也さん、斎藤工さん、菜々緒さんら豪華キャストの共演が話題を集めていましたが、同時に飛び交っていたのは、「何で今、ボディーガードの役なの?」という声。第1話の放送でその理由がハッキリしました。
そもそもテレビ朝日のゴールデンタイム(19~22時)で放送されるドラマは、そのほとんどを刑事・医療ものが占めているほか、昨年は10作中8作がシリーズ作で1作がリメイク。『BG』のような刑事・医療以外の新作が放送されることはめったにありません。その意味では、「ボディーガードの主人公で新たな挑戦をしよう」というテレビ朝日では珍しい攻めの姿勢を感じます。
◆「丸腰で戦う姿」が現在の木村拓哉とオーバーラップ