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平昌五輪 観戦中に繰り出して隣人を唸らせるための小ネタ集

聖火ランナーの到着に盛り上がる江陵駅前(時事通信フォト)

 冬季五輪、女子で金メダルを取った日本人選手はこれまでに何人いるか、と問われてあなたは即答できるだろうか。家族や仲間と観戦中にいかに小ネタを挟みこみ、自身の評価を高めるか──それがファンとしての「もう一つの戦い」である。コラムニストの石原壮一郎氏が指南する。

 * * *
 この記事がアップされる頃は、嬉しいニュースが飛び込んできているでしょうか。2月9日から、韓国の平昌(ピョンチャン)で冬季オリンピックが開催されています。おっさんとしても、それなりに胸躍らずにはいられません。せっかくですから、平昌オリンピックの「おっさんなりの楽しみ方」を全力で追求してみたいと思います。

 おっさんの最大にして唯一の武器は、過去の体験と記憶の蓄積。これまでの冬季オリンピック体験を踏まえ、記憶をよみがえらせつつ、おっさん同士で大いに盛り上がったり、若者の前で偉そうな顔をしたりしましょう。

 おっさんとしてあらためて押さえておきたい「冬季オリンピックひと口メモ」は、次の5つ。頭に叩き込んで、オリンピックの話になったら果敢に繰り出してみてください。

●その1「日本が冬季オリンピックで初めて金メダルを獲ったのは、1972(昭和47)年の札幌大会。スキー・ジャンプ70m級の笠谷幸生。銀の金野昭次、銅の青地清二の3人で表彰台を独占し、日の丸飛行隊と呼ばれた」

●その2「同じ札幌オリンピックで人気を集めたジャネット・リン。アメリカの女性フィギュアスケート選手で、女子シングルで銅メダルに輝いた。『リン』が苗字かと思ったら、本名は『ジャネットリン・ノーウィッキ』で、名前を分けて選手名にしていた」

●その3「女子選手で冬季オリンピックで初めて金メダルを獲ったのは、1998(平成10)年の長野大会、スキー・フリースタイル・モーグルの里谷多英。次が2006(平成18)年のトリノ大会、スケート・フィギュア・シングルの荒川静香。まだこのふたりだけ」

●その4「1976(昭和51)年のインスブルック大会から1988(昭和63)年のカルガリー大会までの4大会は、日本選手の成績はイマイチだった。インスブルックはメダルなし。1980(昭和55)年のレークプラシッドと1984(昭和59)年のサラエボは銀1個ずつ、カルガリーは銅1個」

●その5「現在は国会議員の橋本聖子は、サラエボ、カルガリー、1992(平成)4年のアルベールビル、1994(平成)6年のリレハンメルと4つの冬季オリンピックに出場。アルベールビルではスケート・スピード1500mで銅メダルを獲得(日本人女性初)。そして、1988年のソウル、1992年のバルセロナ、1996(平成8)年のアトランタと3つの夏季オリンピックにも自転車競技で出場。高校の後輩でもある関ナツエとともに、日本初の冬・夏両方のオリンピックに出場した」

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