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猫のマリモとフクロウのフクが仲良しになった理由

“誤解発”で仲良しに?(撮影/永原律子)

 猫の“マリモ”とフクロウの“フク”はとっても仲よし。自然界では獲物であり、捕食関係であるはずの2匹が、お互いに毛づくろいしたり、一緒に寝たり、猫とフクロウが仲よく“チュッ”とする光景に、世界中がビックリ!!

 マリモとフクの出逢いの瞬間を飼い主の永原律子さんがSNSに公開すると、「キスしてるみたい!」「種を超えた愛!」「フクロウと猫!? 奇跡のコンビ」と世界中に拡散され、翌日からマリモとフクに会いに来るお客さんが続々! たちまち名物カップルに。

 永原さんの著書『母親になった猫マリモと子猫になりたいフクロウ。~フクとマリモの子育て日記~』(小学館刊)は、マリモの恋、そして出産。生まれたての4匹の子猫、子育てに奮闘するマリモとフクの写真が満載。新しい家族のカタチに癒されること間違いなし!

 でも本来なら獲物であり、捕食関係にある猫とフクロウがこんなに仲睦まじいのはなぜ? 哺乳動物学者の今泉忠明さんは、「これはとてもおもしろい関係。幸せな“誤解発(ごかいはつ)”が起こったんですね。こういった間違いが起こるのが、動物のいいところ」と話す。

“誤解発”とは、異種の相手を仲間だと思い、同一視してしまうこと。動物の行動学ではよくあることで、フクはマリモを「ちょっと変わったフクロウだホ」、マリモはフクを「変わった猫だニャ~」と思っている可能性が高いのだ。

「(フクと出会った頃の)生後2か月のマリモちゃんは、ちょうど社会化期にあたり、いろいろなことを覚えていく最中だったので、フクちゃんを自分と同じ猫の仲間と思ったと考えられます。

 一方、フクちゃんは(永原さん宅にいる)他の猫たちに攻撃されて、少し居心地が悪くて寂しかった時に、自分と同じ大きさの小さな生き物が自分のテリトリーにヨチヨチと入ってきた。それで、“仲間がきた?”と誤解発したのかもしれません」(今泉さん)

※女性セブン2018年2月22日号

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