国内

都会と地方の「二拠点生活」を始めるための5つのステップ

情報収集できる移住関連サイトも(『JOINニッポン移住・交流ナビ』HPより)

 都会で生活する人が、地方にももう一つ拠点を構え、行き来しながら生活をする「二拠点生活」の需要が高まっている。2016年度から国土交通省が2つの地域での居住を促進するためのモニター調査を実施するなど、行政機関も、本格的な取り組みを見せている「二拠点生活」を始める際に考えるべきポイントを5つのステップで紹介する。

◆二拠点生活へのステップ

【1】二拠点の利点を考える
 具体的な目標を持たないと、満足のいく暮らしはできない。「家庭菜園やアウトドア生活を楽しみたい」「親の面倒を見る」など、目標をハッキリさせることが大切だ。また、家族などとの相談も欠かせない。じっくり話し合ってから行動しよう。

【2】譲れないことを書き出し、具体的にイメージを
「サーフィンがしたいから海の近くに」「農村地区で野菜を作りたい」など、二拠点生活は目的により、どこに住むかが変わってくる。週末だけ住むのか、月の半分住むのか──下の項目を参考に、行き来の頻度や部屋の大きさなども書き出してみよう。そして、どうしても譲れない条件を3つくらいに絞ると、暮らしのイメージが見えてくる。

・どんな暮らしをしたいのか?
・住まいの条件は?(一戸建てか集合住宅か、賃貸か購入か…)
・環境は?(山の近く、海の近く、都市、農村…)
・行き来の頻度は?(週末だけ、2週間ごと、月ごと…)
・その他、気になることは?

【3】情報収集をする
 住む場所が決まったら、都道府県ごとにある、移住関連の相談窓口に問い合わせるとよい。まだ、決まっていない場合は、『全国移住ナビ』や『JOINニッポン移住・交流ナビ』などの情報サイトで、各地の取り組みや経験者の声を見てみよう。『ふるさと回帰支援センター』(東京・有楽町)には、道府県の相談員が常駐している。

【4】お試しで住んでみる
 田舎暮らしの経験がなく、その土地のことをもっと知りたい場合は、各地にある『お試し住宅』を利用してみるのも手。住居によっては、1泊から1年滞在まで幅広い滞在期間がそろっている。

【5】二拠点生活に必要なものを準備する
 都会に比べ、地方は住居費が安いものの、2つの家を持つことになるため、ある程度の軍資金は必要だ。引っ越し費用や建物の維持費などを考えると、初期費用に500万円は用意しておきたい。また田舎では、交通面で不便な場合があるのでマイカーは必須。買い物はネットに頼る機会も増えるので、パソコンは必需品。

※女性セブン2018年3月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン