デビュー当時が鮮明に思い出されるのはアグネス・ラムと西田ひかる。
「1970年代、僕はハワイ州観光局の広告を撮っていたんですが、その時に現地コーディネーターからいい娘がいると紹介されたのがアグネス・ラムさんです。なんでも16歳でミスハワイに選ばれたが、年齢制限(18歳以上)にひっかかり失格になったという。マウイ島の宣伝用キャラクターに起用して撮影し、瞬く間にブレイクしていきましたね。
西田ひかるさんは新人の頃に撮影しました。若さが弾けていて、とても新鮮な感じがしたのを覚えています。いいタレントになる予感がありましたね」
企業から依頼された広告や、カレンダーの撮影も多かった。
「神田うのさんは色んな発言から、世間には自由奔放なイメージをもたれていたと思います。でも真面目で仕事は熱心にキチッとやる子でしたよ。今では自由奔放にしゃべるタレントさんは珍しくないが、彼女はその走りだったんじゃないかな」
関口氏は企業の海外向けカレンダーも毎年撮影していた。
「着物と水着のカレンダーだったんだけど、あるときから水着は女性蔑視につながるということで、着物だけになりました。
印象的だったのは賀来千香子さん。モデルということもあって撮影はスムーズで、腰の位置も高く、彼女が着物を着るとすっきり綺麗に見えました。水着ではかとうれいこさんかな。豊満なバストにくびれたウエスト。あまりにスタイルが良すぎたので水着は特注品です。グラビアの常連だったので、他と違う写真を撮りたいと思わせる女性でした」
※週刊ポスト2018年3月2日号