ライフ

【著者に訊け】黒野伸一氏 『国会議員基礎テスト』

『国会議員基礎テスト』の著者・黒野伸一氏

【著者に訊け】黒野伸一氏/『国会議員基礎テスト』/小学館/1600円+税

 酒場での何気ない会話が物語を生む。そんなことが作家・黒野伸一氏の日常には、本当に起きるらしい。

「ある時、担当編集者と飲んでいたら例の号泣県議の話になって、『国会議員にも適性試験を受けさせた方がいいよね』みたいなことを私がポロッと言ったのが、盛り上がったんです」

 その名も『国会議員基礎テスト』は、とある番組が現役議員に課した抜き打ち試験が反響を呼び、ついには〈国会議員基礎テスト法〉の立法化に動き出す顛末を、栃木県X区選出のイケメン三世議員〈黒部優太郎〉と、元キャリア官僚の政策秘書〈橋本繁〉、さらに就職先が産地偽装問題で傾き、地元栃木で私設秘書の職を得た〈杉本真菜〉の視点で描く。

 実はこのテスト、元々は優太郎の無知を暴き、自分が後釜に座ろうとした橋本の策略だった。しかし橋本が信念を貫き、人だけはいい優太郎も世間の荒波に揉まれる時、世のため人のためを本当に考える政治が、朧げながらも姿を現わす。

〈問一 政治とはなにか〉と、本書はそんな問いかけで始まる。第一章「基礎編」から終章「実践編」まで、Q&A形式で差し挟まれる基礎知識や蘊蓄が、ドラマと並行して読める趣向だ。

関連記事

トピックス

《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
9年の濃厚な女優人生を駆け抜けた夏目雅子さん(撮影/田川清美)
《没後40年・夏目雅子さんを偲ぶ》永遠の「原石」として記憶に刻まれた女優 『瀬戸内少年野球団』での天真爛漫さは「技巧では決して表現できない境地」
週刊ポスト
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン