「今日は、4代目の公也とは幼稚園から高校まで一緒の3人で来ました。お使いとかで昔からここに来ていたので、今でも自分の家感覚でいるんですよ。父は飲めないんですが、明るい酒が大好きな母と一緒に、毎日通ってます。ファミリー角打ちっていうのかなあ、楽しさがあふれていて、それをみんなで分け合って飲んでますね。ますますいい店になったと思いますよ」(40代、倉庫業)。
「ここから1㎞ぐらい北を多摩川が流れてるんですよ。その土手をよく散歩するのですが、同好の士にここを知っている人がいて、10年ばかり前に誘われて来たのが最初でね。客はやさしい、酒はおいしい。それとね、パパ(公雄さん)が火曜日だけに揚げる串カツ、週末に焼くピザ、奥さん(静代さん)が作る煮物類、これが泣きたくなるほどうまいのですよ。これに、焼酎ハイボールがよく合うんです。甘くないのが何よりもいい。この店の料理の邪魔をしない、粋というか賢いというか、うれしい酒ですよ」(70代、自称・多摩川の散歩者)
「この先のコンビナートに勤めていて、金曜日には必ず来てました。もうリタイヤしたんですが、やっぱり週一で来てしまいますね。習慣ねえ、第2の故郷ねえ、というより、パパはもちろん、それ以上にママ(静代さん)の顔が見たいからと言っておきます(笑い)」(60代、自称・生粋の常連客)
そのママさんからの気持ちのこもったかわいいアンサーがあった。
「お嫁に来た頃は、酒屋の女将って疲れるなあなんて思ったこともあります。でもね、角打ちに来てくれるお客さん、皆さん楽しい人ばっかりなんです。私が担当しているつまみをおいしいと言って食べてくれるのもうれしいんですよ。それ以上に、皆さんの楽しい話の方が私たちにとってはおいしいつまみなんです」(静代さん)