「猫が入っていたケージはペットショップなどに置いてある展示用の小さなものです。中にトイレを置くスペースがないため、ペットシーツを敷いていました。しかし、猫が糞尿をしても取り換えずに新しいシーツを重ねているため、汚物が長く放置されていた。ペットフードもケージの中で食べていたようで、汚物とフードが一緒になったシーツが何重にもなって、最悪の衛生状態でした。ケージの中の猫はほとんど身動きが取れなかったでしょう」
この地獄絵図を作り出した堀口容疑者とは、一体どんな人物なのか。
「白いミニスカートに、水色のアイシャドー、真っ赤な口紅をつけてよく出かけていました。口紅は、唇から目一杯はみ出して…」(近隣住人)
「カラーコンタクトを入れていたのですが、本人は自分のことをハーフだと言っていました。左目だけ義眼と説明されました」(別の近隣住人)
地域でもトラブルを起こしていた。
「所定の日ではない日に大量のゴミを出すことがよくありました。ルールを守るように言うと、たった今置いたばかりのゴミ袋を指差して『これは私のゴミじゃない』と開き直るんです。異常な行動が多かった。川崎市内を転々としているという話も聞いたことがあります」(同じマンションの住民)
強制退去処分を受けた堀口容疑者は、その後2度にわたり、猫が引き取られた動物愛護センターに出向き、猫の返還を申し出たという。
しかし、同センターはその要求を拒否。猫へのゆがんだ愛情はエスカレートし、堀口容疑者は遂に強硬手段に出る。1月9日、タクシー運転手の長吉晃弘容疑者(61才)と共謀し、深夜1時過ぎに同センターに不法侵入したのだ。
「侵入の際にセンターの鍵を壊したことで、セキュリティーシステムが作動し、警備会社職員と警察官がすぐ駆けつけたようです。建造物不法侵入の容疑で現行犯逮捕されました」(全国紙記者)
その後、前述のように動物愛護法違反で再逮捕された堀口容疑者。警察の取り調べに対し、「虐待はしていない」と供述しているという。
※女性セブン2018年3月15日号