鹿児島県在住の会社経営者・和田秀一郎さん(51)は昨年、相良病院でMR-PETを受けたところ、胃に「GIST」(消化管質腫瘍)という希少がんが見つかった。そのわずか1か月前に人間ドックで「異常なし」と診断されていたため、驚いたという。
「人間ドックでは胃カメラや腹部エコー、血液検査もやりましたが異常が見つかりませんでした。ところが、MR-PETの診断結果では『胃の外側に4cmの腫瘍がある』と……。胃カメラは胃の内側しか見られないし、腫瘍が胃の背中側にあったから腹部エコーにも映らなかったと説明されました」(和田さん)
1か月後に腹腔鏡手術で腫瘍を除去している。予後は良好だ。
「私はトライアスロンが趣味で、健康には自信がありました。検査前にも病気の自覚症状はまったくなかった。たまたま受けたMR-PETで発見できて本当に良かった」(和田さん)
その精度の高さを象徴するケースだ。
※週刊ポスト2018年3月23・30日号