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電動アシスト自転車 シニア層へのおすすめは“小径車”

自分に合う電動アシスト自転車の見つけ方は?

 登場から四半世紀が経ち、その機能と安全性がかなり進化した電動アシスト自転車。軽くて、オシャレで、乗りやすいというのが当たり前になっている。

 魅力的な商品がたくさんあるからこそ、いざ買おうと思うと、どれがいいのか迷ってしまう──。車体の軽さ? タイヤのサイズ? デザイン? バッテリー? 特にシニア層は、どんなことを基準に選べばいいのだろうか。自転車ジャーナリストで「自転車の安全利用促進委員会」メンバーの遠藤まさ子さんは「オススメはやはり小径車」と言う。

「小径車とは、最近増えてきているタイヤが小さめのモデルです。車輪が小さいぶん、少し車体が軽くなりますし、またぎやすい。車輪が大きいとペダルの位置はどうしても高くなりがちですが、車輪が小さいことで低くしやすいんです。身長がある程度あっても、加齢とともに足の上げ下げ、膝の上げ下げが若い頃の感覚とは違ってきます。そうした体の変化に対応しているのが小径車です。ただし、身長が高かったり、大柄だったりすると、小径車では操作がしづらく逆にバランスがとりづらいこともあります。実際に試乗してみることが大切です」(遠藤さん、以下「」内同)

 街の自転車店、電動アシスト自転車専門店、最近では大手家電量販店でも多くの商品を取り扱うようになり、試乗もさせてくれる。試乗し、店員さんと相談することが自分に合う自転車を選ぶ近道になる。

「ブレーキのかかりやすさや強さも調整してくれるので、例えば手の小さい人は、購入時にブレーキの握り幅や力を調整してもらうといいと思います。調整できるのはサドルの高さだけではないんですよ。坂道の多いところをよく走る、買い物の行き来で使いたい、孫を乗せるかもしれない、夫とも共有したい、など乗るシーンや用途を細かく伝えると、ただサイズが小さいとか、軽いとかではなく、“使いやすい”自転車に出合えます」

 そして必ずチェックしてほしいのが、「BAAマーク」だ。

「一般社団法人自転車協会が制定した、自転車業界の自主基準である『自転車安全基準』を満たした車体に貼られています。いわば“安全のお墨付き”があるということ。残念なことに安全基準を満たしていない自転車も多く流通しているので、必ず確認してください」

 初心者の場合は、購入後に必ず練習しよう。

「普通の自転車と同じような感覚でこぎ出してしまうと、自分が思っていた以上に進みすぎてしまうということがあります。立ちこぎで走り出したり、片足だけをペダルにかけて走ったり、というのはとても危険です。止まった状態でしっかりまたがって両足をついてから周りを確認してゆっくり走り出してください。

 また信号待ちをしている時、ついついペダルに片足をかけてしまいますよね。ですが、それをやると足の重みでアシスト力が働いてしまうんです。赤信号で止まっているはずなのに進んでしまうということにもなりがちなので、信号待ちの際は必ず両足を地面にきちんとつけ、ブレーキを両手ともちゃんと握っておくことが重要です」

 最新の電動アシスト自転車で、春の風を感じてみませんか?

※女性セブン2018年3月29日・4月5日号

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