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大相撲 「地方場所が大切な収入源」のカラクリ

年3回ある地方場所はなぜ大事?

 何かと話題の大相撲。しかしその「お金の仕組み」は意外と知られていない。各部屋の相撲に欠かせないのが後援会だ。会員になれば様々な特典がある。例えば年6場所、その部屋オリジナルの番付表が送られてくるほか、朝稽古の見学ができ、部屋でちゃんこを食べることができる。会員のランクにもよるが、部屋のパーティに無料で参加できるところも少なくない。

 実は年1回の地方場所限定の「地方後援会」も存在する。こちらも特典はほとんど変わらない。そのうえ、会費が3分の1で済むほか、「打ち上げパーティだけの東京場所に対し、地方場所では場所前の激励会と千秋楽の打ち上げの2回開かれるのが一般的」(若手親方)というほど。そこまで手厚いのは、部屋も力士が潤うからだ。

「年1回のお祭りなので、会員が友人をパーティに連れてくる。すると1人1万~2万円は集まる。会員の紹介で稽古見学もできるが、祝儀や差し入れを持たずに来る人はいない」(同前)

 力士たちもそのたびに祝儀を手にできる。そのうえ「関取は宴席が増え、付け人も恩恵を受ける」(元力士)。地方場所は大切な収入源というわけだ。

※週刊ポスト2018年3月23・30日号

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