老朽化した市の施設が顔を並べたが、市は耐震診断結果を「公表した側」だけあって、さすがに対応が早い。
「時期は未定ですが、市民会館うらわは浦和駅西口の再開発ビルに移転が決定しました。市民会館おおみやも、2021年完成予定の大宮駅東口の再開発ビルへの移転が決まっています」(さいたま市文化振興課)
大宮区役所は来年5月に移転予定。また、倒壊・崩壊の「危険性がある(II)」とされるさいたま市立病院も、すでに同じ敷地内で新病院の建設工事が着工済みだという。
さいたま市の今年度予算を見ると、市民会館おおみやの移転に約40億6000万円、大宮区役所新庁舎整備事業に約75億3000万円、市立病院施設整備事業に約145億8000万円などを計上し、普通建設事業費は14.1%アップした。耐震化が一気に進むのはいいが、市民の負担は大きい。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号