同じ名字の子供がいる場合はフルネームに「さん」を付けなければならないなど、面倒な問題も生まれてくる。すると、子供同士のトラブルも奇妙な展開に。
「私が担任を受け持つクラスの男子生徒同士がケンカになった際、一人の生徒が思わず相手を呼び捨てにしたんです。そうしたら相手の子が『先生! 〇〇さんが呼び捨てにしてきました』って私に告げ口してきたんです。“えっ、そこ?”って戸惑ってしまいました」(都内の小学校教師)
千葉県内の公立小学校では、生徒間だけでなく、教職員が生徒を呼ぶ際に、「○○さん」と呼ぶように定めている。県内の小学校教頭が語る。
「教職員が生徒を呼び捨てにすると、生徒たちの言葉が荒くなることが予想されるためです。優しい呼び掛けをすれば、続く言葉も自然と優しくなりますから。子供たちの場合も教職員と同じで、できるだけ優しい言葉を使っていこうということです」
※週刊ポスト2018年5月25日号