「契約の中には、渡辺さん側に何らかの不都合があって離婚することになったら、ふたりの財産はほとんど南さんに譲る取り決めもあったそうです。南さんは、お金はともかく、とにかく浮気はしてほしくないという強い気持ちがあったんでしょう」(前出・知人)
婚前契約が、今回の離婚の財産分与に大きく影響したようだ。昨年10月、都内で開催された乳がんの啓発のためのシンポジウムに登壇した南はこう語っていた。
「身体的には元気だったけど、精神的な重荷がある時期があった」
「今年の春から精神的に疾患が出て、(がんとは)別の闘病が始まりました」
夫の不倫がきっかけで、「精神疾患」を患って治療をしていたという告白だった。
「慰謝料を請求しようとしたとき、“不倫が原因で精神疾患になった”という診断書があれば、慰謝料額を増加させる有力な根拠になるでしょう」(前出・加藤弁護士)
夫婦には共通の知人も多かったが、南が精神的にかなり参っていることは周囲からも明らかで、関係者の多くが南をサポート。その一方で、身から出たサビなのだが、渡辺の方は“孤立無援”だった。
「夫婦は結婚後、ふたりの会社を立ち上げ、それぞれの収入はそこにプールされていたようです。渡辺さんのハリウッドでの活躍もあり、相当な資産があったのではないでしょうか。ただ、離婚後は共同経営というわけにはいかない。婚前契約に加え、精神的な疾患も認められたのであれば、“慰謝料”の意味合いも持たせて、南さんがその財産を管理するようになるのが妥当でしょう。
それに加え、6億円ともいわれる都内一等地の新築豪邸は南さんの名義になった。トータルすれば南さんへの財産分与は10億円近くなるのではないでしょうか。でも、南さんは渡辺さんを気遣って、彼のお気に入りの軽井沢の別荘は受けとらずに彼名義に直してあげたそうです。土地、建物別々にそれぞれの名義で所有していましたからね」(前出・知人)
※女性セブン2018年6月7日号