芸能

W杯中継視聴率 最も恩恵を受けた民放局はフジかテレ朝か

決勝トーナメント進出がかかったポーランド戦は視聴率44.2%に(代表撮影:JMPA)

 フランスが20年ぶりの優勝を果たしたサッカーW杯ロシア大会。日本では、全64試合が地上波で生中継された。時差の関係で深夜放送になる試合も多かった今大会だが、視聴率はどうだったのだろうか。視聴率研究家の岡野誠氏が話す。

「64試合中19試合が2ケタを獲得しました(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)。そのうち、日本戦が4試合ですから、他国の試合でも4分の1は10%を超えている。時間帯を考えれば、及第点だったのではないでしょうか」(以下「」内同)

 地上波放送の全64試合の内訳はNHK32、民放32。日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビが各8試合を放送した。視聴率2ケタ試合の内訳はNHK8、テレビ朝日4、フジテレビ、TBS各3、日本テレビ1となった。

「日テレは、予選リーグ2試合目の日本対セネガル戦以外は全て深夜3時以降の試合を放送。W杯中継に積極的ではなかった印象です。普段から視聴率好調のため、W杯が入るとレギュラー番組が休みになってしまう。視聴者の習慣を壊したくなかったため、ゴールデン帯やプライム帯は避けたのではないでしょうか。このW杯戦略1つとっても、日テレの編成はよく練られている」

 視聴率2位だが日テレに水を開けられているテレ朝は、6月22日のブラジル対コスタリカで18.3%を獲得。これは日本戦を除くと、今大会で最も良い視聴率だった。

「他にも、6月20日のポルトガル対モロッコで15.4%、6月23日の韓国対メキシコで10.2%、7月14日の3位決定戦・ベルギー対イングランドで11.3%を記録。民放がW杯の日本戦を中継するようになった2002年以降、テレ朝は初めて日本戦の放映権を取れませんでしたが、他の試合には恵まれていました。3位決定戦でベルギーのアザールがゴールを決めた後、解説の松木安太郎氏が『アザールでござーる』と言ったときは何が起こったのかと一瞬、戸惑いましたが(笑い)」

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト