もう1つ特筆すべきは、特定のイメージを持たれにくく、嫌われにくいタイプの女優であること。
清潔感のあるショートカット、笑顔の多さに加え、自然体の振る舞いは好感度が高く、「こんな人だよね」と特定のイメージを持たれたり、「この人、見たくない」と毛嫌いされたりすることは、ほとんどありません。
バラエティー時も女優然としたところがなく、肩の力が抜けた状態でいられるのも魅力の1つ。たとえば、16日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)で「苦手なタイプの男性」を聞かれたときも、嫌みがないコメントで笑いを誘っていました。こういう受け答えで「あざとい」と嫌われる女優も少なくない中、波瑠さんにそうした心配がないのです。
また、波瑠さんは撮影現場での気の利いた振る舞いを見せることでも知られています。スタッフや共演者を気づかえるのは、もともとの人柄である上に、下積み期間で「オファーの貴重さやオーディションのつらさが身に染みている」という側面もあるでしょう。現在もそんな振る舞いが続いているため、超ハイペースによる燃え尽き症候群はないと思われます。
さらに撮影現場での評価を高めているのは、体調不良で倒れない体の強さと、バッシングに負けない心の強さ。早朝から深夜に及ぶ連日の撮影に加えて、主演やヒロインはバラエティーへの番宣出演や雑誌・ネット媒体の取材で多忙を極めるだけにタフさが要求されます。
昨年放送された『あなたのことはそれほど』で不倫に走る女性を演じたとき、役と本人を混同した理不尽なバッシングを受けましたが、波瑠さんは毅然とした態度を取って乗り切ったことで、現場の評判はますますアップ。スタッフや共演者がこぞって「男前」「カッコイイ」と称える心身の強さが魅力となっているようです。
◆武井咲は3年で大幅なペースダウン