東京では珍しい宮城県気仙沼の名物という“サメの心臓”なるメニューがあった。珍しもの好きの夫がすかさず注文してしまった。出て来たのは、臓物感満載の生レバーのような刺身。女子大生の娘は即、悲鳴を上げた。
「あら、どれどれ、どんな味?」とまっ先に箸を伸ばしたのは、なんと母だった。
「ママ! 大丈夫なの?」
「大丈夫よ! こんなの食べたことないからね…」
一同、母の言葉を待った。
「まずくはないけど…別にうまくもないわね」
率直な感想に大爆笑!
「おばあちゃん、チャレンジャーだな~」と、娘。
老いも若きも生きている限り、何かを食べ続けるのだ。できれば栄養のあるものを、できるだけ楽しく食べたい。
※女性セブン2018年8月2日号