飲んでみて漢方薬が西洋薬の作用を増強、補完するものだと実感できたので、患者にも症状に応じて処方しています。
認知症の患者にはアリセプトなどに加えて、体重が減少している方には人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)、興奮状態になるなどの周辺症状(BPSD)がある方には抑肝散化陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)を処方することがあります。
●眞鍋雄太/43歳。神奈川歯科大学附属病院認知症・高齢者総合内科教授。日本認知症学会専門医。2001年、藤田保健衛生大学医学部卒業後、都立松沢病院等を経て現職。
※週刊ポスト2018年8月3日号