スポーツ

沖縄水産が甲子園から遠ざかり20年、「再建」に動き出す

90、91年には2年連続準優勝(中央が上原監督)

 沖縄の夏は、全国のどこよりも早く開幕する。今年、胸に「沖水」の大きな二文字が入った伝統のユニフォームを着た沖縄水産(以下、沖水)の3年生は、6月24日の県大会初戦(対沖縄尚学)で早々に敗退した。

 沖水といえば、名将・栽弘義だ。豊見城高校を率いて甲子園に春夏6回出場し、1980年に沖水に移ると1990年、1991年と、2年連続で夏の甲子園決勝に進出した。

 当時の主将で、現在はコーチを務める屋良景太が振り返る。

「練習中も緊張感に包まれ、絶対に気が抜けなかった。怒られる時は、『おーい』と独特のトーンで声をかけられる。それが耳に残っています」

 だが、沖縄県勢初となる深紅の大優勝旗には届かなかった。新垣渚(元ソフトバンクほか)を擁した1998年夏を最後に、20年も甲子園から遠ざかる。2007年にカリスマ監督が亡くなって以降、沖水の弱体化は進んだ。

 現監督の上原忠が赴任した2016年、沖水の野球部員は20人。外野の雑草は伸び放題で、部にあるボールはわずか数十個。名門の面影はなかった。上原は沖水OBではないが、栽と同じ糸満市出身で親交は深かった。

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