「結婚を機に囲碁漬けの生活になりました」と奈穂さん

 結婚を機に、奈穂さんは仕事を以前の4分の1程度に減らす。仕事が終わって打ち上げで飲む、という機会も減り、自然に家で過ごす時間が増えてきた。出不精で、夫婦ふたりの趣味もなく、碁をやるしかない。自然と家で囲碁漬けの生活になったらしい。

「同じ家に自分より強い人がいるのは、大きいですね。これまで囲碁の普及や地方の仕事が忙しいのを理由にして、努力ができなかった」

 得意料理は「納豆チャーハン」。伊田さんのお母さん直伝で、伊田さんからもよくリクエストされるという。棋士らを招くホームパーティでも、納豆チャーハンは好評だ。伊田さんが食器洗いなど手伝おうか、ということもあったが、奈穂さんは「いいから、いいから」と止めさせた。

「私、“ザ・昭和の女”なんです。男の人に家事をやってもらいたくない」

 伊田さんは戌年生まれ。そして今年は戌年。占いをポジティブにとらえ、まさに開運した奈穂さん。タイトル戦での活躍を期待しつつ、引き続きお酒も楽しんでファンサービスにも力を入れてほしい。

●まんなみ・なお/1985年9月10日生まれ。兵庫県出身。故大枝雄介九段門下。全国少年少女囲碁大会準優勝(小学6年)。2006年入段。2010年、2011年女流名人戦リーグ入り。2013年三段。2018年第3期扇興杯女流最強戦で優勝し、初タイトル獲得。

■取材・文/内藤由起子(囲碁観戦記者)
■撮影/内海裕之

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン