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2018.09.01 16:00  週刊ポスト

「競馬は体と心を鍛える」という通説は本当か

 三連単フォーメーションの1着にAとBの2頭、2着にはABのほかC、Dも加え、3着にはABCDのほか、さらに人気薄のEFGをつけて100円ずつ。さあ、これで何通り? これにAから馬連と馬単でBCDに200円流し、ワイドでAからEFGに300円ずつ流す。合計でいくらだ?(*答えは文末に)

 もちろん発売所では何通りか教えてくれるし、勝った馬券の合計額もわかるが、あらかじめ計算しておいた方が時間も節約できるし、計画的に馬券を買っていくことができる。命の次に大事なお金、それが大きく膨らむかゼロになるか。この非日常的な緊張感が精神を活性化させる。

 レースが始まる。集中して自分が勝った軸馬が3コーナーあたりからスパートをかけた、4コーナーでは中段まで追い上げた。逃げる馬とはまだ7、8馬身、しかしその勢いが鈍ってきた。わが軸馬が追い上げる。思わず騎手名を連呼する。誰も文句などいわないし、不審にも思わない。大声を出すなんて久しぶりだ。ゴール前で捕らえてそのまま駆け抜ける。「やった~!」。この爽快感。ストレス解消にもなる(当たればだけど)。

 そして競馬場では孤独に強くなる。CMでは美男美女の4人組がワイワイ楽しげに過ごしているが、歳をとるとそんな仲間もいなくなる。周囲を見渡せば、独りで黙々と検討しているのはほとんどが中高年。「儲ける」ために、仲間は必要ないのだ。

(*の答え 三連単は30通り、合計は5100円)

●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

※週刊ポスト2018年9月7日号

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