スポーツ

単勝、馬連、三連単──どの馬券で勝負する?

初心者は馬券の種類の多さに戸惑うが…

 現在JRAでは8種類の馬券が売られている。枠連だけ買っていればよかった世代にとって、どの馬券を中心に買うかというのは悩ましいところだろう。そこでは「当てたい」のか「儲けたい」のかが問われる。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、単勝、馬連、三連単、どの馬券で勝負すべきかについて考えた。

 * * *
 現在もっとも売上が多いのは三連単。今年のダービーでいえば、売上のおよそ37%を占めている。その次が三連複で20%弱、馬連は16%ほどだ。三連単を1点で当てようなんていうのはあまり現実的ではなくて、どうしても投資額が多くなる。前出の売上の割合はそれが反映されている。

 もちろん馬券を1種類しか買わないという人は少ないし、自分が決めた軸馬の人気や信頼度に応じて、馬券の種類を選んでいるベテランもいる。だから決める必要はないともいえるが、当然のように多くの種類を買えば買うほど出資は嵩む。何種類もの馬券を買っているために自分の買い目を忘れ、ゴールした後に掲示板と自分の馬券を見比べている人をよく見かけるが、あまりスマートとはいえない。喜びはゴールの瞬間と共に味わいたいものだ。

 競馬場では馬券検討に費やす時間も限られているので基本スタンスは決めておいたほうがいい。なにより1種類を決めて買い続けることで、その馬券の持つさまざまな特性や傾向に気づくことになり、その馬券のスペシャリストになれるはず。

 平成がはじまったころ、馬券は単・複・枠連の3種類しかなかった。昭和30(1955)年以降、馬券の売上はずっと前年比をクリアしており、昭和52年に1兆円の大台に乗った後も上昇を続け、昭和63年には2兆円に達していた。驚くことに売上2兆円台というのはわずか2年で、平成2年には3兆円を楽々と超えてしまう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン