ヘルメットと警備服に身を包んだ警備員がバイクを走らせ、一軒の家の前で停まる。そして、呼び鈴を鳴らす。不審者が現われたのかと思いきや、「電報です!」──。警備大手のALSOKでは、2010年から電報サービス業に参入している。
「24時間稼働の待機所を全国に約2400か所設置し、“25分以内の駆けつけ警備”ができるよう、人員を配置しています。そうした警備員や他の社員の空き時間を使って生産性を上げる事業として電報サービスを始めました」(ALSOKブロードマーケット営業室)
電報といえば通信会社が手掛けるものという印象が強いが、どこに勝算を見出すのか。
「他社よりリーズナブルなのが強みです。警備の契約先である金融機関の利用が多く、昇進や役職就任のお祝い電報の需要が大きい」(同前)
現在の売り上げは年8万通で1億2000万円。5年で5倍にするのが目標だという。
※週刊ポスト2018年10月5日号