ライフ

保険と自費の「入れ歯」にはどんな違いがあるのか

「むらおか歯科(市川市)」の村岡秀明氏(撮影/岩澤倫彦)

 日本で「入れ歯」を使っている人は2000万人超と推計されている。毎日の生活に欠かせない存在だが、他人と会話中に、ポロッと「入れ歯が外れる経験」をした人、ヒヤッとした人は少なくないだろう。問題のある入れ歯が存在する背景とは? 話題書『やってはいけない歯科治療』の著者・岩澤倫彦氏がレポートする。

 * * *
 歯科大付属病院に長く勤務していた知人の歯医者(50代)は、実家に帰省して苦い思いをした。母親が自費の入れ歯を作ったものの、外れやすくて困っていたのだ。

「自費なら良い入れ歯ができる、と勧められたそうです。でも、保険の10倍の費用がかかった入れ歯を見たら、全然合っていない。年寄りを騙すなんて、同じ歯医者として情けないです」(50代の歯医者)

 知人が入れ歯を保険で製作したところ、ぴったりと外れないものができて、母親は驚いていたという。

「痛くない、外れない、噛める入れ歯という点では、保険でも十分に良い入れ歯は製作できます。“入れ歯の名人”と言われている人は、保険と同じ素材(プラスチック系のレジン)を使っていますよ」(同前)

 ただし、保険と自費の入れ歯には歴然とした違いもあると、入れ歯の製作技術を指導する、村岡秀明氏(むらおか歯科・千葉県市川市)は言う。

「保険のレジン(プラスチック系素材)は、強度を保つために厚みが約2ミリ必要ですが、これが違和感の原因になる。自費は金属で約0.5ミリと薄く作れるので、違和感が少ないのです。お見せしましょう」

 そう言って村岡氏は自分の口に手を入れ、上顎から入れ歯を取り出した。

関連キーワード

関連記事

トピックス

CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン
アスレジャー姿で飛行機に乗る際に咎められたそう(サラ・ブレイク・チークさんのXより)
《大きな胸でアスレジャーは禁止なの?》モデルも苦言…飛行機内での“不適切な服装”めぐり物議、米・運輸長官がドレスコードに注意喚起「パジャマの着用はやめないか」
NEWSポストセブン
(左から)小林夢果、川崎春花、阿部未悠(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫の余波》女子ゴルフ「シード権」の顔ぶれが激変も川崎春花がシード落ち…ベテランプロは「この1年は禊ということになるのでしょう」
NEWSポストセブン
吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
小磯の鼻を散策された上皇ご夫妻(2025年10月。読者提供)
美智子さまの大腿骨手術を担当した医師が収賄容疑で逮捕 家のローンは返済中、子供たちは私大医学部へ進学、それでもお金に困っている様子はなく…名医の隠された素顔
女性セブン
英放送局・BBCのスポーツキャスターであるエマ・ルイーズ・ジョーンズ(Instagramより)
《英・BBCキャスターの“穴のあいた恥ずかしい服”投稿》それでも「セクハラに毅然とした態度」で確固たる地位築く
NEWSポストセブン
北朝鮮の金正恩総書記(右)の後継候補とされる娘のジュエ氏(写真/朝鮮通信=時事)
北朝鮮・金正恩氏の後継候補である娘・ジュエ氏、漢字表記「主愛」が改名されている可能性を専門家が指摘 “革命の血統”の後継者として与えられる可能性が高い文字とは
週刊ポスト
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「箱わなで無差別に獲るなんて、クマの命を尊重しないやり方」北海道・知床で唱えられる“クマ保護”の主張 町によって価値観の違いも【揺れる現場ルポ】
週刊ポスト
火災発生後、室内から見たリアルな状況(FBより)
《やっと授かった乳児も犠牲に…》「“家”という名の煉獄に閉じ込められた」九死に一生を得た住民が回想する、絶望の光景【香港マンション火災】
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン