国内

阪神大震災、地下鉄サリン、Win95、野茂…平成7年の出来事

平成17年、1月17日に発生した阪神・淡路大震災(写真/時事通信フォト)

 残り少しとなった平成を振り返るにあたり、重要な1年となったのが平成七年(1995年)だ──。

 平成7年1月17日午前5時46分、兵庫・淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の直下型地震が発生。神戸では震度7の激震を記録。建物の倒壊や火災が相次ぎ、死者約6400人、重軽傷者約4万人、被害家屋約64万棟にも達した。震災後も避難所暮らしを強いられた被災者の数は31万人以上。仮設住宅では高齢者の孤独死も深刻な問題に。また、多くの震災遺児らも心に深い傷を負った。

 3月20日、東京の地下鉄で通勤ラッシュの時間帯を狙い、猛毒ガス・サリンが撒かれる事件が発生。死者13人、負傷者6000人超という大惨事に。警視庁はオウム真理教の教団施設を強制捜査。5月、山梨・上九一色村(当時)の教団施設「サティアン」の隠し部屋に潜んでいた教祖・麻原彰晃こと松本智津夫を逮捕。幹部・信者ら14人も逮捕され、これによって前年の長野・松本サリン事件、1989年の坂本堤弁護士一家殺害など一連のオウム真理教による犯罪が徐々に真相解明されていった。

 スポーツでは近鉄からドジャースに移籍した野茂英雄投手が大リーグ初勝利。新人王、奪三振王を獲得するなど投法のごとくトルネード旋風を巻き起こした。相撲では、横綱・貴乃花が元フジテレビアナウンサーの河野景子さんと結婚。同年、9月に長男誕生。芸能界では『時の流れに身をまかせ』や『つぐない』など数々のヒット曲で知られる“アジアの歌姫”テレサ・テンが旅先のタイ・チェンマイで急死。42才の若さだった。

 また、この年はパソコン用OS『Windows95』の日本初上陸で大賑わい。安さと軽さがウリの“ピッチ”(PHS)も登場した。女子高生の間では「プリクラ」が大人気。中高年の間では恋愛映画『マディソン郡の橋』が話題に。海藻入りの“やせる石鹸”などもヒットした。

【平成七年の主な出来事】
1月17日 阪神・淡路大震災発生
2月6日 ダイアナ妃が最後の日本訪問
3月20日 地下鉄サリン事件発生
4月9日 統一地方選挙で東京都知事に青島幸男、大阪府知事に横山ノックが当選
5月8日 歌手のテレサ・テンが死去(享年42)
5月16日 山梨・上九一色村にてオウム真理教教祖の麻原彰晃を逮捕
5月29日 貴乃花と河野景子さんが結婚
6月2日 野茂英雄投手が大リーグ初勝利
9月4日 沖縄で3人の米兵による女子小学生暴行事件発生
11月23日 『Windows95』 日本発売
12月8日 高速増殖炉『もんじゅ』ナトリウム漏れ事故

※女性セブン2018年10月11日号

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン