さらに貴乃花親方は、故・北の湖理事長の懐刀で、現執行部と激しく対立する元協会危機管理顧問とも関係が深いとされる。そのことにも、協会側は疑心暗鬼を深めている。
貴乃花親方の引退会見が、「六本木の弁護士事務所」で行なわれると聞いた執行部サイドでは“泥沼の法廷闘争に持ち込むつもりでは”という観測も流れた。
引退会見で貴乃花親方は、「協会と争うつもりはない」と強調したが、「その言葉を額面通りには受け取る関係者はいない」(前出の若手親方)というのだ。
協会が書類上の不備を理由に貴乃花親方の引退届を受理しないことについても、「無断欠勤扱いにして、ペナルティとして退職金をカットするつもりでは」(スポーツ紙デスク)という見方がある一方、貴乃花親方を野に放つことを危惧して、混乱があるようにも見える。
※週刊ポスト2018年10月12・19日号