高見沢俊彦が色紙に書いた「さだまさしで一言」


 とはいえお互いにスケジュールもタイトですし、「今度飲みに行こう」という言葉は、この業界では社交辞令で終わることが多い。この時も、「そうは言っても無理だろうな」と思っていました。ところがさださん、思いがけず約束を守ってくれた(笑)。

「兄貴」と言ったらいいかな。見た目や詩の世界からは想像つかないかもしれませんが、実際の「人間・さだまさし」は、非常に男気がある、頼りがいのある兄貴。「よしっ、兄ちゃんに任せとけ!」という人なんですね。

 普段の行動もああ見えて豪快。たとえばコンサートで全国を回っていると、ホテルに泊まることが多くなります。さださんの泊まってる部屋、どうなってると思います? 到着5分でグチャグチャ。もう何年も住んでいたような自分の部屋にしてしまう。僕も人のことは言えませんが……。

 僕もさださんも、キレイ好きなんです、おそらく。自分じゃできないだけで(笑)。ようは神経質そうに見えて大雑把。アバウトなんです。そのへんでも気が合う。

 実際話しても、非常にワイルド。デビューしたての頃の、ヴァイオリンを弾いていた繊細なイメージが、ガラガラと音を立てて崩れていきました。まあ、ロックはアバウトですから(笑)。ロッカーで整理整頓好きはあり得ない。緊張と緩和で、緩和の部分がないとロックな人生は成り立たない。

 曲も実は、僕から見ると、ロックテイストです。前々から思っていたんですが、さださんの歌はプログレそのものです。たとえば『飛梅』。あれ、エレキギターの間奏がロックテイストで非常にカッコいい。『まほろば』なんて、最後に「満月0」とシャウトしますからね。あれにやられました。そして『遙かなるクリスマス』。詩もさることながら、最後の「メリーメリークリスマス」のシャウト。「ついにここまで来たか!」と思いました。

 さださんの音楽は、エレキやドラムの音をことさら強く響かせないから、気づかない人も多いのだと思いますが、根本的にフォークではなく、ロック、プログレなんです。

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