◆しゃべるために前に出ることに抵抗

 アルフィーとして、2018年の秋に、コンサート回数が2700回を超えます。「すごい数ですね」と言われるんですが、上には上がいる(笑)。さださんは4300回を超えてますから。衣笠祥雄さん亡き今は、「鉄人」の称号は、さださんのためにあるんじゃないでしょうか。

 だってデビューしてから45年、ほぼ休みなく、全国を回っているわけでしょ? 45年以上続いているものといったら、『ウルトラマン』とか『仮面ライダー』くらい。でもあっちは、代替わりしているけど、さださんはたったひとり。やはり「鉄人」ですね。

 アルフィーの場合は、1回のコンサートで10tトラックが5台半稼働するので、どうしても小回りがきかない。ギター1本でもライブができてしまうさださんには絶対に追いつきません。

 さださんのコンサートには、個人的に何度も足を運んでいます。自分の父を亡くした直後に行ったコンサートでは、『防人の詩』を聴いて、会場で泣いてしまいました。当時、いろいろ物議をかもした歌ですし、父親を歌った歌でもありません。でも、人間の死とか、自然とか、そういったものを歌い込んでいる歌を耳にした時に、不覚にも号泣してしまった。深い歌だな、と改めて思いました。

 ただ、さださんのコンサートを観ていて、ひとつだけ疑問なのは、あのMCマイク、なんですかねぇ? 歌の時は、スタンドマイクで歌っていて、MCに移ると、「で、それでね」と別のマイクを取ってしゃべり出す。

 あれを初めて目撃した時は、頭の中がはてなマークだらけ。もしかして歌のマイクがスペシャルなのか? とかいろいろと考えてしまいました。トーク専用マイクを用意してるなんて、僕の知る限りさださんだけ。

 たしかに、トーク中心のライブを開催したり、トークだけのCDを発売したり、トークを収録した本を出版しちゃうくらいですから、トークへの並々ならぬこだわりがあるのかもしれませんが……。ちなみに僕は、十津川村ネタや車掌さんネタが気に入っています。聴いているだけで、情景が浮かびますよね。

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン