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低コストだけじゃないビジネスホテル 食事や建物で差別化も

コンテナ型モジュールのリゾートホテル(COFF一宮)

 ビジネスホテルといえば「宿泊特化型ホテル」ともいわれるように、シンプルな部屋でサービスは二の次といったホテルをイメージしがちだが、最近は特徴的なサービスのみならず、アイデアを凝らした建物の造りで集客力を上げる施設も出てきた。ホテル評論家の瀧澤信秋氏が、そんな進化形ビジネスホテルを紹介する。

 * * *
 ホテルというとフルサービスであり、宿泊の他に料飲、バンケット、ウエディングなど多彩なサービスを提供する施設が一般的だが、その一方、ビジネスホテルは法令上の要請もあり朝食スペースなど設けられてはいるものの、フロントサービスを中心とした宿泊機能の提供というリミテッドサービスが特徴だ。

 だが、ビジネスホテルは近年最も勢いのあるカテゴリーゆえにサービス競争も激化し、差別化が進んできた分野ともいえる。その結果、本来のローコストタイプから高級ホテルを彷彿とさせるようなハイクラスタイプの施設も増えている。

 ビジネスホテルの特徴的なサービスとして想起されるのが朝食だ。いまや常識になりつつある無料朝食サービスはその最たるものだろう。

 無料とはいえ宿泊料金に転嫁されているわけだが、やはり無料という言葉には惹かれる。当初はパンとコーヒーといった簡易なものであったが、いまやブッフェスタイルの採用が多く、パンやコーヒーはもちろんのこと、ご飯や味噌汁、焼き物に揚げ物、デザートからドリンクバーまで無料提供するホテルは多い。

 朝食ばかりではない、夕食無料サービスのホテルもある。東海地方を中心に展開する「ABホテル」では、一部店舗で夕食サービスを提供している。丼ものや定食など豪華というわけではないが、温かい夕食は嬉しい。また日替わりで提供されるので連泊のゲストにも好評だ。

 夜食を無料提供するホテルもある。「ホテルインターゲート(京都・四条新町/東京・京橋)」では、21時~23時の間にお茶漬けの無料サービスを実施している。

 ビジネスホテルの夜食で有名なのは、「ドーミーイン」の“夜鳴きそば”。いまやドーミーインの名物ともいえる無料サービスだ。シンプルなラーメンであるが、小腹の空いた時、飲んだ後の〆に好評を博している。

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