スポーツ

競馬ビギナー向けと思われがちな複勝・ワイド馬券の妙味

どんな馬券で勝負?

 今週末は3歳クラシック最終戦の菊花賞だ。不良馬場で行なわれた昨年は1番人気のキセキが勝ったが、2、3着は人気薄が続き、この組み合わせによるワイドは1万2360円もついた。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、複勝とワイドの妙味について考えた。

 * * *
 複勝は狙った馬が3着までに入れば的中なので「とにかく当てたい」という初心者向きと思われるが、ベテランの中にも熱烈な「複勝ファン」がいる。高配当の複勝を当てるためには、新聞の印に頼るだけではなく、パドックや返し馬でビビビッとくる「オッズの割によく見える馬」を探し出さなければ実現しないからだ。

 つまり、ある程度馬を見ることができる(と思っている?)人向きの馬券だともいえる。どうしても気になった時に複勝をほんの少し買っておく、といった具合。問われるのは、自分の“馬を見る目”。オッズを見たら100倍を超えていたので買うのをやめたら3着に来た、というときの悔しさ情けなさは尋常ではない。いくら「返し馬でいいと思ったんだよ」といったって、馬券を買ってなければただの空騒ぎ。自分を信じることができなかった不甲斐なさを噛みしめるしかないのだ。

 単勝主義の人がリスクヘッジとして購入するケースも多い。「単複で勝負」というのは、投資額も嵩まないし、人気薄を当てた時はそれなりの達成感がある。払戻額が低いのはいたしかたないが、複勝転がしなどで楽しむこともできる。

 ちなみに複勝払戻の最高額は1万6110円。3歳未勝利戦で16頭立て16番人気馬が3着に食い込んだ時のもので、この馬の単勝オッズは370倍ほどだった。

関連キーワード

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン