ビジネス

閉店相次ぐ地方百貨店 不振商品の洋服の売り場が多すぎる

百貨店で両手に買い物という時代は終わった

 郊外や地方を中心に「百貨店」の閉鎖が相次いでいる。大型ショッピングモールやファストファッションの台頭、そしてネット通販の普及などで売り上げ減に歯止めがかからないことがその要因とされているが、果たして大都市以外の百貨店は生き残れない時代なのか。ファッションジャーナリストの南充浩氏が、百貨店復活の処方箋を説く。

 * * *
 三越伊勢丹ホールディングス(HD)が、地方・郊外店3店舗を閉鎖することを発表しました。昨年にも千葉三越、多摩センターの2店舗を閉鎖していますので、2年連続で複数店舗の閉鎖が決定したことになります。

 今回、閉鎖が発表されたのは、伊勢丹府中店、伊勢丹相模原店、新潟三越の3店舗で、どれもピーク時に比べて売上高は半分前後にまで落ち込んでいます。三越伊勢丹に限らず、百貨店各社の地方支店・郊外店は毎年のように閉鎖や譲渡が発表されてきました。理由は売り上げ不振によるものです。

 例えば関西圏でも、そごう西武が高槻店と三宮店を阪急阪神に譲渡しましたし、大丸松坂屋も今年8月には京都・山科にある大丸山科店の閉店を発表しています。ではどうして、地方支店や郊外店の売上高が不振になったのでしょうか。それには無理からぬ理由があります。

(1)地方支店・郊外店は売り場面積が狭いので商品バリエーションが少ない
(2)ファッション衣料に関していえば、ハイセンスブランドを集積しても地方にニーズがない
(3)イオンモールやららぽーとに代表される大型ショッピングセンターに若年~中年客を奪われている
(4)電車で20~30分圏内にある都心大型百貨店に客を奪われている
(5)シニア層からの支持は厚いが、そこに向けて効果的な施策を打ち出せていない

 などが挙げられます。一方、大都心の大型店もすべてが好調というわけではありませんが、今のところ比較的好調な売れ行きを見せている店舗も多くあります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《デートはカーシェアで》“セレブキャラ”「WEST.」中間淳太と林祐衣の〈庶民派ゴルフデート〉の一部始終「コンビニでアイスコーヒー」
NEWSポストセブン
犯行の理由は「〈あいつウザい〉などのメッセージに腹を立てたから」だという
「凛みたいな女はいない。可愛くて仕方ないんだ…」事件3週間前に“両手ナイフ男”が吐露した被害者・伊藤凛さん(26)への“異常な執着心”《ガールズバー店員2人刺殺》
NEWSポストセブン
Aさんは和久井被告の他にも1億円以上の返金を求められていたと弁護側が証言
【驚愕のLINE文面】「結婚するっていうのは?」「うるせぇ、脳内下半身野郎」キャバ嬢に1600万円を貢いだ和久井被告(52)と25歳被害女性が交わしていた“とんでもない暴言”【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《独特すぎるゴルフスイング写真》“愛すべきNo.1運動音痴”WEST.中間淳太のスイングに“ジャンボリお姉さん”林祐衣が思わず笑顔でスパルタ指導
NEWSポストセブン
食欲が落ちる夏にぴったり! キウイは“身近なスーパーフルーツ・キウイ”
《食欲が落ちる夏対策2025》“身近なスーパーフルーツ”キウイで「栄養」と「おいしさ」を気軽に足し算!【お手軽夏レシピも】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
「どうぞ!あなた嘘つきですね」法廷に響いた和久井被告(45)の“ブチギレ罵声”…「同じ目にあわせたい」メッタ刺しにされた25歳被害女性の“元夫”の言葉に示した「まさかの反応」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
遠野なぎこと愛猫の愁くん(インスタグラムより)
《寝室はリビングの奥に…》遠野なぎこが明かしていた「ソファでしか寝られない」「愛猫のためにカーテンを開ける生活」…関係者が明かした救急隊突入時の“愁くんの様子”
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)が犯行の理由としている”メッセージの内容”とはどんなものだったのか──
「『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と…」山下市郎容疑者が見せたガールズバー店員・伊藤凛さんへの”激しい憤り“と、“バー出禁事件”「キレて暴れて女の子に暴言」【浜松市2人刺殺】
NEWSポストセブン
目を合わせてラブラブな様子を見せる2人
《おへそが見える私服でデート》元ジャンボリお姉さん・林祐衣がWEST.中間淳太とのデートで見せた「腹筋バキバキスタイル」と、明かしていた「あたたかな家庭への憧れ」
NEWSポストセブン
先場所は東小結で6勝9敗と負け越した高安(時事通信フォト)
先場所6勝9敗の高安は「異例の小結残留」、優勝争いに絡んだ安青錦は「前頭筆頭どまり」…7月場所の“謎すぎる番付”を読み解く
週刊ポスト
アパートで”要注意人物”扱いだった山下市郎容疑者(41)。男が起こした”暴力沙汰”とは──
《オラオラB系服にビッシリ入れ墨 》「『オマエが避けろよ!』と首根っこを…」“トラブルメーカー”だった山下市郎容疑者が起こした“暴力トラブル”【浜松市ガールズバー店員刺殺事件】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《熱愛ツーショット》WEST.中間淳太(37)に“激バズダンスお姉さん”が向けた“恋するさわやか笑顔”「ほぼ同棲状態でもファンを気遣い時間差デート」
NEWSポストセブン