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公演中止の沢田研二、客に激怒も これも「ジュリーらしさ」

ライブを“ドタキャン”したジュリー

 10月21日、「満員御礼」の札が張られた大阪・大阪狭山市の『SAYAKAホール』でのライブ。普段はアンコールまでMCをしない沢田研二(70才)は、2曲目を歌い終えるとおもむろに語り始めた。

「自分は頑固でどうしようもない人間。すべて沢田研二の責任です」、「私は厄介な人間です。あの日、神経が違和感を覚え心が揺れました。私はブレない人間じゃありません。いつもブレています」

 約10分間の謝罪を終えると、大きな拍手が沸き起こった。その後は黄色い声援に応えるよう16曲を熱唱し、最後は客席への投げキッスでライブを終えた。完全燃焼だったのか、ライブ後、出待ちをしていたファンに対応せず無言で会場を後にした。

 そんな沢田の怒りが爆発したのは10月17日、さいたまスーパーアリーナでの公演直前だった。9000人の集客予定が7000人しか集まらないことを知った沢田は激怒し、ライブをドタキャンした。

「“ジュリーが勧める反原発の署名を会場に断られたから”との説もありましたが、実際は観客が集まらなかったことにジュリーがキレた」(沢田を知る関係者)

 翌日、沢田は横浜市内の自宅前で「客席がスカスカの状態でやるのは酷。ぼくにも意地がある」と釈明した。

 沢田は1967年にザ・タイガースのボーカルとしてデビューし、「ジュリー」の愛称で親しまれた。初めて歌に振り付けをいれたのも、球場でライブを行ったのも、レコード大賞で歴代最高視聴率を記録したのもジュリーだ。18才のデビュー以来50年以上、毎年欠かさずアルバムを発表し、全国ツアーを開催。今でもチケットは発売してすぐ売り切れる人気はあるはずだった。70才になった今年も東京・日本武道館を皮切りに全国66公演を展開している。

「通常5000人ほどの会場だといつも満員御礼です。ファンクラブでもチケットは即売り切れでした。今回は9000人の規模で販売方法も含め、チケット会社の問題も指摘されています。約束を反故にされたジュリーの怒りもわかります」(音楽関係者)

 沢田のライブトラブルは今回が初めてではない。2004年にもライブドタキャン騒動があり、2015年にはライブのMC中に観客から「歌って~!」と言われ、「黙れ! 嫌なら帰れ!」と激怒。双眼鏡を使用するファンに「視姦されているようで気分が悪い」と吐き捨てたこともある。

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