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ピーマン・なす・トマト 子供の好き嫌いなくす魔法のレシピ

塩昆布ピーマン(撮影/菅井淳子)

 小学校教員を対象にした「学校給食の食べ残し」に関する調査(トレンド総研が2018年に実施)によると、「食べ残しが増えた」という回答が66%、「偏食の児童が増えている」が79%、食べ残しが多い献立・食材の上位は「野菜のメニュー」だった。そこで、全国学校給食甲子園で優勝した東京都文京区立金富小学校で献立作りや調理に携わっている栄養士・松丸奨さん(35才)に、野菜嫌いを克服する極意を聞いた。

「子供が野菜の苦味や酸味などを嫌がるのは当たり前だと思ってください。これは、腐ったものや毒のある食物を避けるために備わった本能的なものですが、やり方次第で必ず克服できます」(松丸さん)

 松丸さんは、病院に勤務し、病院食の献立作成や栄養管理に携わった後、2008年から小学校に勤務。働き始めた当初は、子供たちの食べ残しの多さにショックを受けたという。 特に野菜は苦手な子供が多い。小中学生が嫌いな野菜は、1位ピーマン、2位トマト、3位なすということがわかっている(2018年バンダイ調べ)。

 そこで、これらの野菜の好き嫌いをなくす魔法のレシピを松丸さんが教えてくれた。

◆塩昆布ピーマン
【材料】
ピーマン 3個、塩昆布 10g、ごま油 小さじ1、砂糖 小さじ3分の1、白いりごま 小さじ2分の1

【作り方】
【1】ピーマンのへたを落として種を取る。縦に半分に切ってから、薄切りにする。
【2】フライパンを熱し、ごま油をひいてから中火で炒める。
【3】火が通り、しんなりするまで炒めたら火を止め、塩昆布、砂糖、白いりごまを入れて、予熱で全体に絡める。

【レシピのポイント】
塩昆布の旨みと隠し味の砂糖に加え、火を通すことでピーマンの苦味が抑えられる。

【この材料でもう一品!】
ピーマンの肉詰めおでん
へたと種を取り、肉団子にしたひき肉を詰める。おでんのだしと、加熱したピーマンの甘みがひき肉に染み込む。

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