スポーツ

馬券回収率を検証 1番人気馬はどれだけ強いのか

1番人気は狙うべきか外すべきか

 トータルで見ると、上位人気馬の組み合わせで黒字になることはないが、点数を絞ることによって回収率がアップするケースがある。では1番人気馬を外して買ったときの収支はどうなるのだろうか。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、1番人気の馬の強さについて考えた。

 * * *
 9月の中山・阪神開催で、1番人気馬の勝率は34%。つまり1番人気馬の単勝を買えば、3回に1回は的中だが赤字になる。これは10月の東京・京都・新潟開催でもほぼ同じだった。1番人気を含んだ上位人気馬の組み合わせでは、たまにプラスになる日があるものの、「大儲け」はできない。なにしろ1番人気馬が2着までに入った連対率を見ると53%、2回に1回は連に絡んでいるのだ。

 ということは、逆にいえば、47%は1番人気が絡んでいない…ならば1番人気を外して買ってみるとどうだろう。的中時の払戻額も高くなるはずだ──相変わらずのタラレバで申し訳ないが、馬連の払戻額を集計してみた。

 結果、9月の中山・阪神開催で2番人気~6番人気の5頭ボックス買いは、1番人気~5番人気のボックス買いより回収率で下回ったが、3番人気~7番人気の5頭ボックス買いでは上回った。しかも阪神開催に限れば黒字、中山と合わせても回収率は85%になった。1日目に7番人気と5番人気で2万7780円、6日目にやはり5番人気と7番人気で2万1020円という大穴が出たためだ。

 なお、中山1日目でも7番人気と6番人気で万馬券が出ている。

 一方、流し買いについては、1番人気を外すと総計では惨憺たる結果だった。的中数が少なくなるうえに、的中しても2番人気が絡んだりすると、それほどついていないのだ。ましてや1、2番人気で決着することも多い。そこで、2番人気以下を軸にして流したらどうだったか集計してみた。つまり、1番人気との連も計算に入れるのだ。その結果、3番人気を軸に1、2番人気、4~6番人気を200円ずつ買ったとき、阪神開催9日間の集計でもわずかながら黒字、中山と合わせても95%の回収率となった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン